【危険】ヒューズの向きに注意！！

こんにちは姫野です。
店内カウンターより、、

ここ数年、
お客さんが自分で作業したのか
どこかのお店で行ったのかは
わかりませんが

ヒューズBOXから
電源を取り出してる車を
よく見るようになって

うちでオーディオや
セキュリティを付ける際に
ヒューズBOX付近の
パネルなども取り外すので
自然と目に入るんですけど

ドライブレコーダーや
LEDイルミネーションなどの
電源を確保するために

“ヒューズ電源”と呼ばれる
ヒューズ本体から配線が
飛び出したようなものが
使われています。

確かにこれを使えば
簡単に電装品の電源が取れるので
重宝してる人も多いと
思うんですけど

実はこれも正しく使用しないと
愛車を痛めてしまったり
トラブルになる可能性があって

まず1番間違い易いのが
このヒューズ電源を
差し込む向きです。

もちろん通常のヒューズは
差し込む向きに指定はないので
“10A”などの表示が
逆になって差し込んでも
全く問題はないんですけど

このヒューズ電源には
差し込む向きがあって
それを知らない人も多いです。

少し文章だけの説明では
解り難いかもしれませんが

まずヒューズ電源は
“エレメント”という
電源がショートした時に
溶断して切れる部分の
両端のどちらか片方に
配線が接続されているので

この電源取り出し用の配線が
ヒューズ（エレメント）の前、
つまり電源側（上流）で
差し込まないといけません。

もしこれが逆で
電装品側（下流）だと
ヒューズ（エレメント）を
通った後の電源から
電気を拝借することになるので
容量（アンペア）が不足する
可能性が高くなってしまいます。

例えば10Aの
純正ヒューズがあったとして
ここからドラレコ用に
5Aの電源を拝借しようとすると

前述の通りヒューズを
通る前に分岐しないと
ヒューズを通った後では
10Aのヒューズにドラレコ分の負荷
（5A）がプラスされてしまい
ヒューズが飛んでしまう可能性が
高くなるということです。

それからヒューズ電源は
どのヒューズと取り換えるか
というのも重要で

ヒューズBOXをぱっと見ると
10A、15A、20Aなどの
純正ヒューズが
ずらりと並んでいますが
どれに差しても大丈夫
というわけではありません。

これは車毎に異なりますが
ざっくり簡単に説明すると
車の走行や安全に関わる
ECUやエアバッグなどの
ヒューズに差して
もしトラブルが起きたら

緊急時にエアバッグが
作動しなかったり
車が急に動かなくなって
しまう可能性があるので
とても危険です。

なので一般的に
安全だとされているのは
シガーソケットなどの
ヒューズで

これなら何かがあっても
シガーソケットの電源が
失われるだけですから
車の走行や安全性には
ほぼ影響はありません。

なのでもしあなたも
ヒューズ電源を使う時は
差し込む向きや場所を
よく確認してから
使うようにしてください。

では今日のお話は以上です、
次回もよろしくお願いします。


＜今日のオススメ＞

たとえ差し込む向きや
場所が適切であったとしても
元々の純正配線の太さで
耐えれる電流（容量）は
決まっていますから

基本的にうちも含め
多くの専門店ではこういった
ヒューズ電源は使用せず
新たにヒューズを設置し
直接電源を取っています。

これもいつもここで
お伝えしているように
取り付けに時間がかかってしまい
手間もかかるんですが

トラブル防止と
品質維持のためということで
どうかご容赦ください。

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