助手席のシートを交換する際の注意点！

こんにちは姫野です。
店内カウンターより、、、

先日お客さんが車を買い換えて
新しい車に前から使っていた
レカロシートを移設することに
なったんですが

前にもここで
お伝えしたように
レカロシートは
こんな風に車を買い換えても

シート固定用の
ベースフレームを買い直せば
新しい車でも使えるのが
良いところで

このお客さんは
軽い腰痛があるので

「新車の純正シートよりも
このレカロシートの方が
自分の体に合ってる。」

と言ってました。

確かに何年も使ってると
体に馴染むみたいな感覚も
あると思うんですが

これは純正シートに
多く見られる
"へたり"とは違うもので

純正のシートは
パイプベッドのような
フレーム構造になっていて

パイプで構成された
フレームの上に
クッションの良いスポンジを
被せて作られているのに対し

レカロシートは
全体が繋がった
モノコック構造で

戦闘機の座席のように
強く広いフレーム骨格の上に
高密度のウレタンスポンジを
被せて作られています。

実際に私は
火災で燃えてしまった
純正シート（フレーム）も
見たことがありますが

「えっ！たったこれだけ？」

と思うぐらいのフレームしか
中には入ってなくて

つまりこれは
やわらかいスポンジの部分が
多いということですから

お尻と背中の部分の
スポンジがへたってしまえば
すぐに運転姿勢は
悪くなってしまいます。

なので簡単に言うと
点で支える純正シートと
面で支えるレカロシート
ということになるんですが

車を買う時に試乗車を
何時間も運転して
シートの具合を確認する人は
まずいないと思うので

こればかりは事前に
純正のシートが自分に合うか
確認するのは難しく

我慢して乗っていると
次第に運転姿勢も悪くなって
余計に腰や体に負担がかかって

このお客さんのように
腰が痛くなったり
異常に疲れたりするように
なってしまいます。

レカロが考える理想の姿勢は
"立つように座る"なので

レカロシートに座ると
背骨が自然とS字カーブを
描くように座れます。

レカロいわく

「純正シートは
やわらかくて猫背になりやすく

その姿勢が長時間続くと
椎間板に負荷がかかるので
腰痛になりやすい。」

とのことですから

純正シートでは
腰が痛かった人も
レカロシートに換えると
調子が良くなることも多く

逆に純正シートでも
背筋を伸ばして運転すれば
同じことなんでしょうけど

前述の通り
純正シートの座面スポンジは
厚くて柔らかいので
長時間その姿勢をキープするのは
難しいというわけです。

初めてレカロシートに座ると
硬くて窮屈に感じる人もいますが

曲がった姿勢をシートが
矯正してくれてるので
これに慣れれば
長時間運転しても疲れ難いです。

それで今回の
レカロシート移設には

"助手席側の乗員感知センサー"

という1つの問題があって

これは
助手席に人が乗った際に
このセンサーが感知して
シートベルトの警告灯が
点いたりする機能なんですが

乗員感知センサーは
純正シートの中に
埋め込まれているので
助手席をこのお客さんが
使ってるレカロに交換すると
この機能は失われてしまい

シートベルト警告灯は
点かなくなりますし

"助手席には誰も乗っていない"

と車は判断してますから

エアバッグ等の安全装置が
正常に作動しない可能性もあるので
大変危険です。

もちろん
最新のレカロシートは
この機能に対応しているので
問題無いんですけど

今回のように
少し前の型だと
乗員感知センサーには
対応していないので

うちでセンサーを用意し
加工して取り付けることに
なりました。

もしも
こうしたことに気付かず
そのまま安易にシートを
乗せ換えてしまうと
後で大変なことに
なるかもしれませんから

あなたも
助手席のシートを
市販品に乗せ換える際は
この乗員感知センサーに
注意してください。

では今日のお話は以上です、
次回もよろしくお願いします。


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