お客さんが気にしていたのは…

こんにちは姫野です。
店内カウンターより、、、

先日、
愛車をぶつけられた
というお客さんがいて
うちで修理することに
なったんですが

このお客さんは
愛車をこうした事故の
修理に出すのが初めてで

「ボディコーティングも
保険適応されるんでしょうか？」

と心配していました。

確かにボディのコーティングは
基本的に目では見えませんから
自己申告だけでは虚偽報告の
可能性などがあるため
難しいと思われるのも
わかりますけど

実はコーティングを行った
お店や工場の施工証明書が有って
尚且つ保証期間内であれば
保険の補償対象になる
ということになっていて

この"保証期間内"の意味は
例え本当にコーティングを
施していても
被害時に効果を発揮している
必要があるためで
これも前述の不正防止のためです。

だから保証期間が
5年のコーティングを
施工していても
事故当時に6年が経過していれば
補償対象外となるわけなんですが

これとは別で
保険の補償対象となるのは
修理した部分のみという
定めもあるので

仮にフロントのバンパーと
フェンダーを修理や交換した場合
その部分のコーティングが対象で
それ以外は対象外となり

もちろん
ケースバイケースですが
ボディ全体のコーティングが
補償される可能性は低いです。

なので今回のお客さんにも
同じように説明しましたが
ここでコーティングの
種類について
少し説明させてもらうと

コーティングには
大きく分けて
撥水性(はっすいせい)と
親水性(しんすいせい)の
2種類があって

撥水タイプのコーティングは
水玉がコロコロと
転がるように水を弾くのに対し、

親水タイプは
塗装面に水分が馴染んで
小さな川のように
流れ落ちていくのが
特徴なんですけど

もちろんこれも
どちらが優れている
というわけではなくて
それぞれにメリットと
デメリットがあり

まず撥水タイプは
水玉がコロコロと
転がるように水を弾くので
効果が実感できてわかり易く
水分も拭き取り易いという
メリットがあります。

でも反対に水玉となった水滴は
なるべく早く拭きとらないと
それがレンズの役割を
果たしてしまい

塗装面にイオンデポジットや
ウォータースポットが
付着し易くなるという
デメリットがあって

浸水タイプは
水滴が塗装面に馴染むので
水玉がコロコロ流れ落ちる
ということはありませんが
その分、洗車時の拭き取りに
時間がかかるという
デメリットがあり

反対に塗装面に馴染み
水玉もできないことから
イオンデポジットや
ウォータースポットは
付着し難いということになります。

どちらも塗装面を保護する
という部分は同じなので
自分の好みや洗車サイクル、
洗車の方法などで
選んで良いと思うんですが

ボンネットなどが水を弾いて
走行すると水玉が流れ落ちる
撥水タイプの方が
視覚的な効果は大きく

「コーティングが効いてる！」

という実感が湧くので

どちらかというと
撥水タイプの方が
人気ですかね。

それからコーティングは
ボディに限らず
窓ガラスでもホイールでも
前述のコーティング剤の種類や
グレードよりも

前処理や下地処理と呼ばれる
作業の方が重要なので
これは絶対に
覚えておいてください。

基礎や土台のようなものは
建築でも何でも同じように
大事だと思いますが

コーティングも
まずボディやガラスなどを
綺麗に磨いてから
施工しないと効果を
十分に発揮できませんから

できれば新車状態で
施工するのが望ましいですし
もしそうでないなら
前処理の磨きなどに
予算をかける方が
仕上がりは良くなると思います。

では今日のお話は以上です、
次回もよろしくお願いします。


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